月極め駐車場に放置されていたSUV車の撤去(千葉県 松戸市)
※テレビの報道番組で放映された案件のエピソードをご紹介します
車の所有者は2年前から駐車料金を滞納し、行方不明になっていました。
以前住んでいた住所を尋ねたところ、既に別の方が住んでおり、所有者さんの手掛かりを得ることはできませんでした。
車外から車内をみると本人と思われる写真や退職願い、借金の滞納による地方裁判所からの呼び出し状などの他に、親族の氏名・住所が載った書類がありました。
これらだけをみますと、放置した理由は「退職後、これといった収入がなく、借金の催促を逃れるために夜逃げ」と推測されます。
車内にあった手掛かりから親族の住所を尋ねたところ、既に引越ししていました。
しかし、その引越先が近所であることが分かり、幸運にもその親族の方と連絡を取ることができました。
「(所有者とは)長期間連絡を取っておらず、今はどこに住んでいるか分からない」とのことでしたが、所有者さんの代わりに、車の撤去の承諾をいただくことができました。
所有者さんの携帯電話に何度も電話しましたが、呼び出し音がなるだけでした。
ところが、放送日の数日前に所有者さんから直接電話をいただきました。
そして、
○現在脳梗塞で入院し、体が不自由である
○放置したことについては申し訳なく思っていると
○滞納した駐車代はなんとか払っていきたい
○車の撤去は承諾しますので、よろしくお願いします。
とのことでした。
「現在どこの病院に住んでいるのか?」「親族にはどのようにお伝えしたら良いか」等も伺いたかったのですが、ご病気の影響でしゃべる言葉が大変たどたどしく、聴きとることができませんでした。
しかし、大変ながらも力を振り絞って、言葉と気持ちを伝えようとなさっていることが電話を通じて伝わってきました。
最後は「入院されている病院名を知りたいので、できれば看護士さんに電話してもらってください。」とお願いをして電話を切りました。
駐車場の管理者さんにも、上記の内容を報告し、「駐車場の滞納分はどうしますか?」と伺いますと、管理者さんは以下のようにおっしゃいました。
○今回、最も懸念していたのは後から所有者が現れて、「どうして勝手に処分したのだ」というトラブルに巻き込まれることでした。
○しかし、所有者さんの了解が得られたことにより、この懸念がなくなって良かった。
○所有者さんは高齢であり、病気も患っているということで、滞納料金の請求の働きかけはこちらからは行なわない。
とのことでした。
車の撤去作業そのものは、ある意味機械的な仕事です。
しかし、放置した人を探す過程では、その人の人生を垣間見ることも少なくありません。
そんな中でも今回は特に心に残るケースの1つでした。
末筆ながら所有者さんの病状が早く回復されることをお祈り致します。
» 放置自動車バスターの取材姿勢
株式会社 大八商會
- 本社:
- 〒132-0001
東京都 江戸川区
新堀1-5-8 - Tel:
- 0120-910-304
- Fax:
- 0120-916-405
- Mail:
- 東京都公安委員会許可:
- 第307770507765号
- 自動車解体業許可番号:
- 第20133003997号
当社の新型コロナウィルス対策について