月極駐車場に放置された乗用車の撤去(東京都 練馬区)
「駐車場経営って、車を置いておくだけでお金が入ってくるのだから楽な商売だよね」 とお思いかもしれません。私も以前はそう思っていました。しかし、思いのほか税金が高いため、駐車料金を滞納する人がいると、駐車場収入だけで食べている高齢者にとっては深刻な問題です。
今回の件では、駐車場代15000円/月、滞納期間3年4か月ですので、他の人に貸していれば60万円が得られていたはずでした。
契約時には車検が切れていたため、初めから車を放置するつもりで契約した可能性が高いです。
しかし、駐車場のオーナーさんは非常に優しい方で、駐車代を踏み倒された愚痴はほとんどなく、
寧ろ、「病気の具合はどうなのだろう?」と車を放置した所有者を気遣っていました。
まずは車検証に記載されている住所に行ってみましたが、3年前に引っ越ししていて、今は別の人が住んでいました。
そこで最寄りの区役所に出向き、引っ越し先の調査をしました。
放置車両の場合、所定の用紙を区役所に提出すれば、住民票を閲覧することができます。
新たな住所が分かり、そこに向かいました。
絶妙なタイミングで所有者と接触することができました。
以下は所有者と私のやり取りです。
所有者「調子悪くてずっと病院通いだった」「年中倒れていた」「年中救急車を呼んでいた」
小宮山「病気していたって連絡くらい出来るでしょ」
契約者「携帯も変わった」
小宮山「携帯が変わったって、連絡くらいできるでしょ」
契約者「早くしなきゃって思っていた」
小宮山「だったら早く連絡すれば良かったでしょ」
所有者「大家さんの〇〇さんのことも忘れてはいない」
小宮山「大家さんの名前は△△さんですよ。名前も忘れているじゃないですか」
所有者「俺癌だから」
小宮山「何癌ですか?」
所有者「何癌?(一瞬の間の後に)肺がん」
小宮山「診断書とかあるのですか?」
※普段でしたらこのような細かい詮索はしません。
しかし、今回はあまりにも嘘くさかったので突っ込みを入れたくなってしまいました。
所有者「いや(診断書は)取っていないけど。今必要ないから。」
※その後、神経内科の薬をたくさん持ってきました。(癌とは無関係)
小宮山「いくら溜まっているか分かりますか?」
所有者「分かりますよ。計算できるもの。バカじゃないし」
小宮山「だったら計算してみてくださいよ」
所有者「計算はしてないけど。。。」
小宮山「滞納金をどうやって支払うのですか?」
所有者「今週中にちょっとまとまって保険だとかおりるわけ」
全く信用できませんでしたが、誓約書を書いてもらい引き揚げました。
こういうケースでは一銭も払わずに踏み倒すケースがほとんどです。
この所有者さんは5月末の時点で、13万円をオーナーさんに振り込みました。
非常に珍しいケースです。
» 放置自動車バスターの取材姿勢
株式会社 大八商會
- 本社:
- 〒132-0001
東京都 江戸川区
新堀1-5-8 - Tel:
- 0120-910-304
- Fax:
- 0120-916-405
- Mail:
- 東京都公安委員会許可:
- 第307770507765号
- 自動車解体業許可番号:
- 第20133003997号
当社の新型コロナウィルス対策について