廃車した車から商品化される中古部品の価格例
中古部品とは、廃車・事故車から取り外された部品のことです。
皆様から買取りさせていただいた廃車・事故車は専門の解体工場で丁寧に分別され、まだ使用できる部品・市場価値のある部品は中古部品として販売されます。
良心的なお店では、お客様が安心して購入できるよう、きちんと動作確認し、一定期間の保証を付けています。
中古部品を購入する方法
ひと昔前はBtoB、例えば車の解体屋さんが中古部品を商品化し、それを修理屋さんが購入するといった業者間での流通が主流でした。一般ユーザーさんが中古部品を購入しようとする場合、解体屋さんに直接足を運んで、探している部品を1件1件訪ね回る方法が主流でした。非常に手間のかかる作業ですが、そこでお店の人と仲良くなったり、掘り出し物を見つける楽しみなどもありました。
現在ではヤフーオークションなどでも盛んに出品されるようになり、以前よりは遥かに簡単に中古部品を手に入れることができるようになりました。
中古部品を購入するには、車検証に記載されている型式指定番号と類別区分番号で部品を照会します。
同じ車名の車でも型式・年式・グレードによって適合する部品が異なるため安易に同じ車だからといって落札しないでください。
また、外装部品の色はコーションプレートの色番号をご確認ください。
中古部品の価格
中古部品の販売においても業界団体があり、ある程度の価格協定的なものがありました。しかし、ヤフオク等が盛んになるにつれて、そのような取り決めが事実上なくなり、売る側の「出来るだけ高く売りたい」と、買う側の「出来るだけ安く買いたい」の思惑や、需要・供給のバランス(=その部品が発生しやすいかどうか)で価格が決まっていくようになりました。(落札された金額=商品価格ですね。)
参考までにトヨタ・ヴィッツ(SCP10)の中古部品の価格をご紹介します。
この表は令和2年に作成したものですが、年数が経過するにつれて、廃車される車が増え、中古部品の価格は下がっていく傾向がございます。
新品価格 | 中古価格 | |
---|---|---|
フロントバンパー | 7,0300円 | 11,200円 |
リアバンパー | 61,000円 | 10,000円 |
フェンダー(左側) | 23,800円 | 4,000円 |
ラジエターグリル | 6,200円 | 1,000円 |
ボンネット(フードパネル) | 30,600円 | 6,500円 |
ヘッドライト | 23,900円 | 8,000円 |
サイドミラー(右側) | 29,400円 | 6,000円 |
フロントドア(左側) | 116,200円 | 15,100円 |
リアドア(左側) | 80,560円 | 10,500円 |
このように10年落ちの車の中古部品でしたら新品部品の半値どころか1/3から1/5で購入できるケースも少なくありません。
ただし、需要と供給のバランスですので、新車販売から数年しか経っておらず、中古部品がほとんど出回っていない車でしたら、新品とさほど変わらない値段で取引されることもあります。
また、新車登録から20年・30年と経過した車になると、在庫が処分されてしまい、逆に手に入りづらくなる部品もございます。
だったらもっと廃車を高く買い取ってよ
上記のような価格表をみると、「俺の車の部品がこんなに高く売れるなら、廃車時の買取価格をもっと高くしてよ!」とお思いになる方もいるかもしれません。
しかし以下の理由からそれは大変困難です。
商品化した中古部品のすべてが売れるわけではない。
新規登録から10年を経過しますと、廃車・解体される車が増えてきます。
解体業者によって商品化される中古部品よりも、事故等で必要となる中古部品の方が少なければ、解体業者は値引きをしてでも中古部品を販売しようとしますし、それでも売れ残った部品は廃棄されてしまいます。
中古部品の商品化は以外と手間がかかる。
中古部品を商品化するには以下のプロセスをたどります。
- 現車の部品の状態をチェックし商品化するか判断
- 慎重に取り外しをする
- 部品を洗浄する
- 部品の状態チェックをし、写真・テキストで商品を登録
- SNS・FAXでの商品問い合わせへの対応
- 部品の梱包・発送
ここでは説明を省略しますが1つ1つのプロセスにそれなりの手間が発生します。
中古部品を購入する注意点
中古部品を購入するにはいくつかの注意点がございます。
中古ゆえ同じものが無い。
車の中古部品に限らず、中古品全般に言えることですが、すべてが1点ものです。
もし、運送事故等で破損してしまった場合、全く同じもので弁済するということは事実上不可能です。ご了承ください。
同じ車でも適合する・しないがある
このページの最初にも説明しましたが、車検証に記載されている型式指定番号と類別区分番号や色番号・トリム番号をきちんとご確認の上、商品を注文してください。
送料に注意
バンパー・ドア等、大きな部品は取り寄せ送料が割高となります。商品価格よりも送料の方が高くなるケースも珍しくありません。ご注意ください。
2020年10月19日
査定額をチェックお客様の電話番号入力不要!
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